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冬季における補聴器用空気電池寿命について

冬らしくなってから毎日寒い日が続いています。

幸い、雪に関してはここ豊岡市は降雪量としては今のところほぼ無い状態です。

例年は大晦日~お正月にドカ雪が降ってしまうのですが・・・さて今シーズンはどうなるのでしょうか?

先日、当店の外灯がほぼ切れており、外が暗くなっても当店店舗もやや暗い状態にて営業をしていましたが、

さすがにこのままではまずいということで、店舗の周りを照らす外灯を全てLEDに変更し、

取付工事をしていただきました。

全てかなり高い場所にあるので機材を入れてもらい、作業していただきました。

(高所なので簡単に交換出来ず・・・ずっと放置状態だったのです・・・)

 

 

おかげさまで店舗周りがかなり明るくなりました。LEDなら球切れの心配も当面無いでしょうし・・・

日が暮れるのも早くなっていますので・・・よかよかです!

 

さて、今回は補聴器の電池についてお話させていただこうかと思います。

補聴器用の空気電池は大きさが主に4種あり、新品時に表(+極)に貼ってあるシールをめくると

そこに穴があって、そこから空気を取り込んで発電する電池です。

最近は水銀の含有率は0%で環境にも適しており、比較的大きな電力を要する補聴器を

長時間動かすことが出来ます。ただ、その空気電池も欠点があります。

それがこの冬場の使用環境にあります。

下記にメーカーからのメールの1部に記載された内容を1部抜粋した文書を書き下ろしています。

 

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『補聴器メーカーより送られたメール文の1部』

 

【冬は補聴器の電池寿命にご注意を】

寒い季節になると要注意なのが、補聴器用空気電池の寿命です。

空気電池の働きは化学反応によるものですから、気温が低くなると単位時間の発電量が減少して電池が弱まった

ような現象も起こりますが、こちらは周囲の気温が上がれば回復します。

一方、暖房器具の使用で発生する二酸化炭素による発電容量の減少は元に戻ることがありません。

これは空気電池の電解質と二酸化炭素が化学反応を起こし、性能が劣化してしまうためです。

冬季に石油ストーブなどの室内の酸素を消費するタイプの暖房機器が使われた場合には、二酸化炭素濃度は

更に上昇します。東京消防庁が発表したデータによれば、ストーブ使用時の密閉した6畳間での1時間後の

二酸化炭素濃度は、石油ストーブで8,000ppm、石油ファンヒーターでは10,000ppmにもなるそうです。

衛生上の許容濃度は(1日8時間労働)は5,000ppmです。

さて、5,000ppmを超える二酸化炭素は人体にも影響が懸念されるレベルですが、

補聴器用空気電池は人体よりも敏感と言って良いかもしれません。

2,000ppm程度の二酸化炭素濃度であっても、空気電池の発電容量は2/3~1/2に減少することが

知られているからです。

冬季には、空気電池を寒い場所や二酸化炭素が高濃度の環境に置くことを避け、暖房器具の使用時には

こまめに換気を行うことが、空気電池のみならず健康のためにも好ましいと言えそうです。

《スターキージャーナル2018年12月 第7号より1部抜粋》

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どうですか?皆さんは冬場に電池の寿命が短いと感じたことはないですか?

寒くなると暖房器具を使うのは当たり前ですし、エアコンをガンガン使うよりも石油ファンヒーターを

使用した方が早く暖かくなって電気代の節約にもなりますよね(灯油代もたいがい高いですが・・・)

寿命が短いが為、勘違いで不良電池とみなしてしまう事例もたまに散見しましたが。、

空気電池の特性を理解していただき、より快適に補聴器をご使用いただければと思っています。