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HEARING AID 補聴器

聞こえについて雑談です・・・

ようやくこの地域の雪景色も次第に無くなり、気温も底から脱した感があって気も体も楽になってきました。

4日間連続で積雪があった時は終日雪かきでいい筋トレは出来ましたが・・・

 

さて、今回は「聞こえ」というものに関して私感が多数にはなりますが少しお話させてください。

 

「補聴器」はその字の如く、その「聞こえ」を補う目的の医療器具です。

その「聞こえ」ですが、お耳の聞こえづらい方が補聴器によって会話が大きく聞こえてコニュニケーションが取りやすくなります。

ただ、当然会話だけではなく、周りの様々な音も入ってきます。

例えば車が走り去る音、水が流れる音、エアコン作動の音、紙が捲れる音・・等々

数えきれない音の中で1日生活しています。

お耳の聞こえづらい方が補聴器を装着するとその様々な音が急に入ってくる為、ストレスを感じる方は一定数いらっしゃいます。

それを緩和する為に「補聴器の調整」というものがあるのですが、

さて、周りの音「環境音」が無駄かと言えば・・答えはNOです。

私たちは1日中色々な音を聞いて生活しています。

時折その音に反応して色々な行動をとっているのです。

「気配」という言葉がありますが、「気配」大きくは耳(聴覚)で感じ取っています。(視覚もですが)

音は空気振動により耳に伝わり届いています。(宇宙は空気が無いので音は聞こえません)

その中で時折その微細な空気振動を感じることが「気配」となって色々な事に気づいて行動することが出来ます。

 

例えば・・・

車を運転していて踏切で一旦停止しました。

左右をしっかりと確認してから前進しますが、左右を確認後必ず目線は前を向きます。

そこで割に現実あるあるですが、その瞬間に遮断機の警報が鳴るときがあります。

しかし視線は既に前を向いて意識は前方にいっていますので警報が鳴っているのは警報音で判断することが大半です。

その警報音が聞こえていたら、「おや!鳴ったから早く抜けよう」という意識が働いて行動するのですが、

聞こえていなければ・・・その意識も働かないです。

もし・・あくまでも最悪の場合(あってはならんのですが)踏切内で脱輪して車が動かなくなったら・・・

警報音が鳴っていたのが分かっていたら即座に脱出して非常ボタンを押せる反応が出るかもしれませんが、

分かっていなかったら・・

そこでジタバタする内に遮断機がおり・・

「あれ?」と思ってからでは遅かった・・

という事が起こるかもしれません。

何が言いたいかと申しますと、

周りの様々な音を聞く事は生活する上で非常に重要なことです。

「気配」を感じ取り、「気づき」が出来る。

様々な行動の準備が出来る。

自身の身の安全を守る為には周りの音が聞こえて「気づく」事がとても重要と考えています。

補聴器を装用されている方の中には

「周辺の音はどうでもいいから会話だけ聞こえるようにしてほしい」とか

「周りの音がうるさいから補聴器はダメだね」

とおっしゃられる場合もありますが、

意識の問題が大半だと思っており、

周りの音(環境音)が生活する上でとても重要なんだ!と理解できれば

慣れる時間もそう遅くないと思っています。

補聴器を装着されている方、これからの方もその点を充分に理解していただきたいと思っております。

更に使いやすいように出来る範囲内での補聴器調整は出来ますので~

 

周りの様々な音が聞こえているとより充実した生活が出来ると考えています。

ぜひその心構えで今後もお付き合いいただけたらと思っています。

宜しくお願い致します。